距離の取り方 -- 近すぎず、遠すぎず
「最近ギルドのチャットを開くのがちょっとしんどい」ギルドに入って数ヶ月が経った頃、この感覚に出会う人は少なくない。加入した当初は楽しかったはずなのに、気づくとログインのハードルが上がっている。でも、抜けるほどではない。この中途半端な疲れは、距離感の問題から来ていることが多い。このSTEP3では、ちょうどよい距離感の取り方を整理していく中級向けの話に入っていこう。
距離感の3層 -- 関与の深さを分ける
距離の取り方を整理するために、3つの層に分けてみる発想が扱いやすい。
- 観察層 -- チャットをROMするだけ。情報だけ受け取る
- 参加層 -- 会話に入る、イベントに顔を出す、協力する
- 関与層 -- 運営の手伝いをする、企画を立てる、内部の決定に関わる
どの層がちょうどいいかは人それぞれだ。観察層に留まっている人が悪いわけじゃないし、関与層まで深く関わる人だけが素晴らしいわけでもない。大事なのは、自分が今どの層にいるかを自覚して、そこから意図的に離れないことだ。
疲れが出てくるのは、自分に合わない層に無理して登ってしまったときに多い。層の違和感は、距離を取り直すサインになる。
毎日ログインの罠
ギルドに加入すると、「毎日ログインしたほうがいい」という無言のプレッシャーを感じる人がいる。でも、その義務感を自分に課すと、ログイン自体が負担になっていく。義務化したログインは、遊びから労働に変わる。そこに気づいた時点で、ログイン頻度を少し落とす勇気を持つ発想が合う。
「毎日ログインしない自分は怠け者じゃないか」という気持ちは捨てていい。むしろ、自分のペースを保てる人のほうが、長く気持ちよくゲームと付き合える場合が多い。
チャットの返信プレッシャー
距離感の取り方で悩ましいのが、チャットの返信の重さだ。誰かが何か話しているときに、反応しなければいけない気がしてくる。反応しないと冷たいと思われるかもしれない、と不安になる。
- 全ての発言に反応する必要はない
- 気が向いたときだけ返せばいい
- 忙しい日はROMに徹して構わない
- 自分の発言を少なくしても、ギルドは回っていく
無理して毎回反応する人ほど、ある日急にチャット欄を開けなくなって、そのまま静かにログインしなくなる、というケースが実はよくある。
疲労のサインを見逃さない
距離を取り直すタイミングを知るには、自分の中に出てくる疲労のサインを見逃さないことが大事だ。
- ログイン前に「億劫だな」と感じる回数が増えた
- チャット欄を開くときに身構える
- 他人の発言に対して苛立ちを感じる
- 自分の発言を後から「あれで良かったのか」と気にする時間が長い
これらのサインが出ているときは、距離を取り直すタイミングに来ている。物理的に抜ける必要はない。ただ、関与の層を一段下げる、チャット欄を数日閉じる、ROM中心に戻す、といった微調整で十分な場合が多い。
距離を取ること = 嫌いになること ではない
距離を取ることは、そのギルドやメンバーを嫌いになることではない。近すぎると疲れる、というのは、感情の問題ではなく、エネルギーの問題に近い。好きな人とも、近すぎると疲れる。距離を取ることで、むしろ関係が長く続く、という逆説が起きる場合が多い。
自分が距離を取る動機を、「嫌いだから」ではなく「長く続けたいから」に置き換えると、罪悪感なく距離を取れるようになる。
自己診断 -- 距離の取り方を振り返る
- 層の自覚 -- 観察/参加/関与のどこにいるかを言えるか
- 毎日ログインの義務感 -- 自分にプレッシャーをかけていないか
- 返信プレッシャー -- 全てに反応しようとしていないか
- 疲労のサイン -- 自分の中の合図に気づけているか
最初の一歩 -- 1日だけチャットを閉じてみる
今日の一歩はとても小さい。次のログイン日、ギルドチャットを開かずに1日だけプレイしてみる。開かないことを自分に許可する、という練習だ。1日閉じても、ギルドは回っている。その事実を体で確認できると、「自分は毎日参加しなきゃいけない」という思い込みが少し薄くなる。
ギルドとの距離感は、一度決めれば終わりではない。季節ごと、気分ごと、生活ごとに、自分にとってのちょうどよさは変わっていく。その都度、自分の中の声に耳を傾けて、距離を取り直す柔らかさを持っていこう。
ゲームの「うまくなり方」を体系化するNEXTGG編集チーム。ジャンル別プレイヤーと共に、検証と実プレイを重ねた上達メソッドを届けている。