素材アップグレードのタイミング
「鉄装備になったのに、なぜか快適さが上がらない」。中盤あたりで、こんな違和感を覚えたことがあるかもしれない。素材を一段階上げたのに、体感としては何も変わらない。それどころか、アップグレードの素材集めに時間を取られて、前より忙しくなってしまった感すらある。このズレの正体は、アップグレードのタイミングが自分のプレイ段階と噛み合っていないことから来ている場合が多い。このSTEPでは、素材の段階を上げる「ちょうどいい時期」を見極めるための目安を、中級者の視点で整理していく。
アップグレードが空回りする理由
まず押さえておきたいのが、素材アップグレードは自動的に快適さを上げてくれるものではない、という前提だ。
石のピッケルから鉄のピッケルへの変更は、確かに採掘速度や耐久力の数値を上げてくれる。でも、それが体感の快適さに繋がるかどうかは別の話だ。数値が上がっても、自分のプレイのボトルネック(詰まりやすい部分)がそこになければ、快適さとしては何も変わらない。
例えば、自分のプレイが「採掘速度が遅い」で詰まっているならアップグレードは効く。でも、「移動距離が長い」で詰まっているなら、ピッケルをいくら強くしても問題は解決しない。この噛み合わせのズレが、アップグレードの空回りを生む一番の原因になっている。
自分の詰まりを先に見つける
アップグレードの前にやるべきことは、今の自分のプレイで「何に一番時間を食われているか」を見つけることだ。
ゲームを1時間プレイして、その中で一番退屈だった作業、一番面倒だった作業、一番繰り返しが多かった作業。この3つを思い出してみると、大抵どれかひとつに絞られてくる。それが今の自分の詰まりで、アップグレードを検討するべきポイントの候補になる。
- 採集速度が詰まっている -- ピッケルや斧のアップグレード
- 持ち運びが詰まっている -- インベントリ拡張や乗り物
- 戦闘が詰まっている -- 武器や防具のアップグレード
- 加工が詰まっている -- かまどや作業台のグレードアップ
この対応表を頭に入れた上で、自分の詰まりに噛み合うアップグレードだけを優先する。詰まりに関係ないアップグレードは、保留しておいても進行は止まらない。
アップグレードが早すぎる時のサイン
詰まりを見つけたとしても、アップグレードが早すぎるとかえって足を引っ張ることがある。早すぎのサインをいくつか挙げておく。
一番分かりやすいのは、アップグレードに必要な素材の採集時間が、現在の段階で得られる利益よりも明らかに長いケースだ。鉄装備を作るのに3日かかるのに、鉄装備で得られる時短効果が1日分しかない、というような計算が成り立ってしまう状況。こういう時は、アップグレードを保留して、現在の段階の使い切りに集中した方がトータルで見て得をする場合が多い。
もうひとつのサインは、「今の装備がまだ半分以上の耐久で残っている」ことだ。今の装備を使い切る前に次を作ってしまうと、手元の資源が重複して無駄に貯まっていく。前の装備を最後まで使ってから次に行く方が、全体の流れはスムーズになる。
アップグレードが遅すぎる時のサイン
逆に、遅すぎる時のサインもある。
手元の装備が何度も壊れて修理を繰り返し、修理のたびに素材を大量に消費している、という状態。これは装備の段階が自分のプレイに追いついていないサインだ。修理で消費する素材の量が、アップグレードにかかる素材の量を上回り始めたら、次に進む時期と考えていい。
もうひとつは、新しいエリアや敵に対して、今の装備では明らかに力不足を感じるケース。数発のダメージで壊れたり、敵に攻撃が通らなかったり。こういう手触りは、アップグレードを促すゲーム側の自然なメッセージになっている場合が多い。
中間段階を飛ばすか問題
アップグレードの判断で悩ましいのが、中間段階を飛ばすかどうかだ。石→銅→鉄→鋼というルートがあった時に、銅を飛ばして直接鉄に行くべきか、というような問題。
一般論として、飛ばせるなら飛ばした方が効率はいい、と言われがちだ。でも実際には、中間段階を作っておくメリットも無視できない。中間段階の素材は予備装備として使えるし、途中の資源が余った時の受け皿にもなる。
判断の目安として、「次の段階の素材が、現在採れる範囲に何割あるか」を見てみるといい。2割以下なら中間段階を踏んだ方がたぶん安全で、5割以上なら飛ばしてしまっても問題ない場合が多い。採れる素材の量が、自分の段階の現実的な判断基準になる。
このSTEPの整理 -- 詰まりとタイミング
素材アップグレードの正解は、ゲームの攻略情報ではなく、自分のプレイの中の「詰まり」と「タイミング」にある。
- 詰まりを先に見つける -- 退屈・面倒・繰り返しのある作業を観察
- 早すぎるサイン -- コストが利益を上回る、前の装備が残っている
- 遅すぎるサイン -- 修理が多い、新しいエリアで力不足
中級者の段階に入ってくると、こういう「自分のプレイを測る目」がじわじわ効いてくる。ネットのテンプレ通りに進めるより、自分の詰まりに合わせて動く方が、遊びの手触りはずっと軽くなっていく場合が多い。アップグレードは手段であって、目的ではない、ということを忘れずに遊んでいけば、大きく外すことはないと思う。
ゲームの「うまくなり方」を体系化するNEXTGG編集チーム。ジャンル別プレイヤーと共に、検証と実プレイを重ねた上達メソッドを届けている。