初期ステ配分で決まる「方向性」 -- 最初の数ポイントは将来の自由度
「最初にどこにポイントを振ればいいかわからず、とりあえず全体にちょっとずつ振ってしまった」。ソウルライクを始めたばかりの頃、経験値(魂やソウル、血と呼ばれる成長リソースの総称)の使い方で迷った人は少なくない。STEP1で遊びたい戦い方を言葉にしたなら、今度はその言葉をステータス配分に翻訳する番だ。翻訳と言っても、最初の10ポイントをどう置くかで大枠は決まる。数字の上では地味な差でも、プレイ感覚には大きな段差として現れてくる。
主要ステータスの役割をざっくり把握する
ソウルライク作品の多くには、名前や分類は違っても似た機能のステータスが並んでいる。大まかに言うと以下のような役割分担だ。
- 生命力系: HPの最大値。全ビルド共通の土台
- 持久力系: スタミナの最大値。攻守の回数そのものを底上げする
- 筋力系: 物理武器の火力に関わる。大剣・斧・槌に多い
- 技量系: 物理武器の火力と一部の攻撃速度に関わる。刀・曲剣に多い
- 知力・信仰系: 魔法・奇跡の火力と使用可否を決める
最初の数ポイントで重要なのは、どの火力ステに振るかを決める部分だ。筋力と技量のハイブリッドも後から作れるが、どちらか1つを先行させた方が序盤は楽になる場合が多い。料理でたとえると、最初から複数の鍋を同時に火にかけるよりも、1つの鍋を確実に仕上げる方が味がまとまりやすいのと似ている。火力ステは自分の戦い方の味そのものに当たるので、1本に決めてから他を考えた方が迷いが減る。
生命力はどのビルドでも「保険」として有効
火力ステを決めたら、次に悩むのが生命力と持久力のバランスだ。結論から相対化して言うと、生命力はどのビルドでも一定ラインまで振っておくのが有効とされる場面が多い。被弾を一撃から二撃に耐えられるようにするだけで、学習の効率がまるで変わる。
なぜ学習効率まで変わるかというと、1撃耐えられるようになると「ミスをしてもすぐ死なない猶予」が生まれるからだ。この猶予の数秒間に、さっきの被弾が何の技だったかを頭で整理し直せる。即死のまま繰り返しているうちは、同じ技を何度見ても学びにならないことが多い。HPは純粋な火力ではなく、学習時間の延長料金として払っている感覚に近い。
持久力は戦闘テンポに直結するので、軽量近接型ほど早めに伸ばす価値が高い。重装型はスタミナより生命力優先でも回しやすい。このあたりは自分の戦い方の言葉から逆算できる部分だ。
初期配分は「1本の柱と1枚の盾」を作る感覚
最初の10〜15ポイントくらいは、火力ステという柱を1本立てて、その横に生命力という盾を1枚置く感覚で振ると迷いにくい。柱と盾が揃った段階で、やっと持久力や副次ステに目を向ける順番になる。
具体的な配分イメージを数字で示すと、最初の10ポイントなら火力ステに6、生命力に3、持久力に1、くらいの比率が無難だ。残りの5ポイントは実戦の感触で調整する。雑魚に2発耐えられない感触があれば生命力を足す、攻撃3発でスタミナが尽きるなら持久力を足す、といった具合に、足りなかった体感を翌週の配分で埋めるのが一番地味で効く調整法になる。
最初の1ポイントで迷ったら、まず火力に置く
ここまで読んでも、それでも最初の1ポイントをどこに置くかで指が止まる人がいると思う。配分の話が具体化するほど、逆に判断が重くなる現象はよく起きる。そんな時の逃げ道として、迷ったら火力ステに1ポイントというデフォルトを置いておくのがおすすめだ。
理由は単純で、火力ステの1ポイントは序盤の敵処理速度に直結しやすく、結果として歩ける距離が伸びるからだ。歩ける距離が伸びれば経験値を得る機会も増えて、次のポイントを振る時間が早く来る。迷って止まっている時間がそのまま機会損失になるので、悩むより前に1振ってみて結果を見る方が、結局は早道になる場合が多い。
ちょっと間違えても大丈夫
初めてのソウルライクで、自分の戦い方の言葉がまだぼんやりしている段階だと、どう振っても「これで合っているのか」という不安が残ると思う。焦らなくて大丈夫だ。ちょっと振り方を間違えても、ソウルライクの多くはリスペック(ステータスの振り直し機能。作品によっては有限回数だが、序盤のミスを取り戻すには十分なことが多い)がゲーム内で提供されている場合が多いので、取り返しはつく。
この安全装置の存在は、最初の1ポイントを軽く置けるようになるための大きな支えになる。もし取り返しがつかない設計の作品だったとしても、完全に詰む配分というのは実はほとんどない。数字が少し遠回りになるだけで、遊ぶこと自体は十分にできる。重く考えすぎず、まずは柱と盾を先に立ててみよう。その手応えを持って次のSTEPに進めば、武器補正の話が自分ごとの情報として届くようになっている。
ゲームの「うまくなり方」を体系化するNEXTGG編集チーム。ジャンル別プレイヤーと共に、検証と実プレイを重ねた上達メソッドを届けている。